今日は台風が凄いですね・・・
当社がある寒川町の大曲は、冠水しやすい地域なので、大雨が降ると辺り一面の道路が水浸しになってしまいます。
数年前ぐらいからですかね、こんなに増水するようになったのは・・・
前まではあまり無かったと思うんですが・・・
さて、今回はと・・・
とのご用命。
お客様同乗で、試運転をしてみると、確かに多少ガクガク感はある。
正直私の感覚では、年式相応の走りかな・・・という印象だったのですが、お客様が不安に感じているという事もあり、原因を特定して修理にとりかかる事にします。
ブレーキのガクガクの原因を特定する
ブレーキを踏んでいる時に、ペダルからガクガク感が伝わるのは、恐らくブレーキディスクの歪みによるものでしょう。
この不具合を解消する為に、選択する修理方法としては・・・
- ブレーキディスクを新品に変える
- 現在付いているブレーキディスクを研磨する
このどちらかになるのですが、今回は新品に交換する方法を選択しました。
ブレーキディスクは熱によって歪みが生じて来る為、一度熱がかかっている現状のブレーキディスクを研磨した方が再発はしにくいです。
しかし、その分厚さが減り、寿命が短くなってしまうというデメリットもあります。
既に10万キロ近く使用していたディスクということもあり、今回は新品に交換する事となりました。
予防整備のハナシ
さて、ブレーキディスク交換だけでも今回の不具合は修理出来ると思うのですが、修理の松竹梅をお客様に確認したところ、『今後の事も考えてしっかりと修理したい』とのお返事を頂いたので、フロントブレーキリフレッシュ計画を実行していきたいと思います。
まずは、フロントブレーキキャリパーのO/Hを行います。
基本的に私は不具合が起きるか、予防整備をご希望の場合以外は、O/Hをお薦めする事はまずありません。
理由としては、単に費用がかかるからですね。
この仕事、予防整備と過剰整備は紙一重であって、予防整備をお客様にお薦めするのには結構勇気がいります(;´∀`)
本音では、10年に一度程度はキャリパーのO/Hと、ドラムブレーキ内のホイールシリンダーのO/H、ブレーキホースの交換あたりはお薦めしたい。
ですが、あっちもこっちも予防整備ばかりしていると、車にかかる維持費がとんでもない事になってしまいますよね。
国産車は、ホントよく作られているので、運がよければ15年10万キロぐらいノートラブルで役目を終える車も結構あるはず。
もちろん、その間はトラブルが発生しなかったってだけで、トラブルが発生しない可能性は0では無いんですが。
その可能性を極力低くするために、予防整備を行うのであって、必ずしも必要ではないんですよね。
故障で預かった車のお客様から、たまにこんな事を言われることがあります。
なんて。
正直私の心の中では・・・
と思ってます。
私は絶対故障しない車は世の中に存在しないと思っています。
私の乗っている車も壊れます。
整備士である私が、毎日リフトで車を持ち上げて、毎日悪いところが無いかチェックしても、壊れる時は壊れます。
機械ってそういうものです。
新車だって壊れます。
新車だって壊れる時があるから、新車で直ぐに壊れたお客様が損をしないように『新車保証』が付いているんです。
ディーラー勤めの時に、たまぁにありましたよね。
『新車で直ぐ壊れるなんておかしい!欠陥車ですよね!他の新しい車と取り換えて下さい!』
という話が。
数年に一度のレベルだったと思うんですが、たまにありました。
そう言いたい気持ちはわからんでもないケースがほとんどでしたけどね・・・
新車の故障でのトラブル
ぶっちゃけ営業マンはかな~り困ってましたよね。
整備士にそれを相談されても困りました。
整備士はしっかり直すだけなんで、営業マン程の心労はありませんでしたが、営業マンに同席を頼まれて故障の状態を説明するのは神経を使いました。
ただ、どのお客さんもツナギを着ている整備士には結構優しいんですよ笑
汗水たらして、自分の車を整備して『くれている』って思ってくれてるんでしょう。
しかも、ディーラーの整備士っていうと、大体が20代もしくは30代半ばぐらいの比較的若い層ですし。
でも、営業マンに対してはこの営業マンから購入して『あげた』。になるんじゃないかなと思います。
営業は売るのが仕事ですからね。
お客様に購入して貰う為に、そりゃ一生懸命営業しますよ。
整備士が車を直す為に、一生懸命作業するのと同じように、一生懸命売ります。
お互いそれが仕事ですからね。
車を購入する時には一生懸命売り込むのに、購入した後はこちらの要求は飲んでくれないのかというお客様の言い分をひたすら聞いて、問題を解決する為に必死になっているのを間近で見ていて、こんな仕事出来ないなと思っていました。
さて、話は少しそれてしまいましたが、『新車を取り換えて欲しい』という要求に実際に応えたケースは私が働いている時には、見たことがありません。
新車の保証は『故障しない事の保証』ではなく、『故障した場合は無償で修理を行う事の保証』なわけです。
絶対に故障しないんだったら、そもそも保証なんて付ける必要がないわけです。
とはいえ車両を販売するにあたって、『保証』が付いていれば消費者も安心して購入出来ると思うので、絶対に故障しない自信があっても『保証』はつけると思いますけど。
仮に新車を取り換えたとしても、次の車が必ず故障しないとも限らないんですよ。
お客様の言い分をしっかりと聞きつつ、出来る限りの対応をさせて頂く旨の説明が必要でした。
新車だって、故障するんです。
と、納得して頂くまで、しっかり説明させて貰った記憶があります・・・
ネイキッドのブレーキリフレッシュ
さて、ネイキッドの作業に戻ります。
現状でブレーキの引きずり等は発生していませんでしたが、予防整備として、キャリパーのO/Hとブレーキホースの交換を行っていきます。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ディスクも新品にします。
シリンダーもピストンも状態は良好ですね。
ピカピカのブレーキホースです。
かなり安心感が違います。
錆があったので、取り外しには少し苦労しましたが、無事に作業完了です。
まとめ
今回は、ブレーキディスクの歪みによるガクガクを修理すると同時に、予防整備としてブレーキキャリパーのO/Hとブレーキホースの交換を行いました。
作業後は、ガクガクは無くなったかな・・・と感じていましたが、お客様はどう感じているんだろうと気になり、納車数日後に確認のお電話をさせて貰ったら、『しっかり直ってる』とお返事を頂けました。
当社の整備は基本的に私1人が受付をし、私が全て作業しています。
すると、お客様がどういう人か把握できるわけです。
今回のお客様の場合は、私の感覚だと・・・『直ってなくても、気を使って直ぐに連絡して来ない』感じのお客様という認識です笑
悪い意味ではなく、『忙しいだろうから、しばらく様子見てから連絡しようかな』と思ってくれそうなお客様かなと感じていました。
なので、今回は・・・こちらから納車後の調子伺いといった形でのご連絡を。
やっぱり、費用を払ってサービスを受けるのであれば、その後も責任を持ちたいわけですよね。
当然修理の内容によっては、『作業しても効果は薄いかも・・・』といった場合もあり、その場合は作業前にその説明をしっかりとしたい。
逆に今回のように、『ここまで作業すれば、ほぼほぼ間違い無く直る』といった場合は、お客様もそれを期待してお金を支払うわけで、その対価があったかどうか確認したかったのです。
ましてや、予防整備まで行っているわけですし。
とにかく無事に直ってよかったです(*'▽')
坪田自動車について
最後までブログを見て頂き、ありがとうございます。
坪田自動車は、神奈川県の寒川町にて 車のヘコミやキズを直す『鈑金・塗装』
車の整備・修理を行う『車検・点検・一般整備』
業務を主として行っている自動車修理工場です。
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『車をぶつけてしまった・・・どこか安く直せるところはないかな・・・』
『ディーラーで見積もり20万円と言われた・・・他に方法は無いかな・・・』
『最近エンジンの調子が悪い・・・どこか見てくれるところは無いかな・・・』
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