今回は・・・
とのご用命です。
お話を伺うと、どうやら2週間程オデッセイには乗らなかったらしいんですね。
う~ん。弱ったバッテリーで2週間乗らないと、バッテリー上がりなのかもしれないし・・・スターターモーターかもしれない。
電話じゃちょっとわからないなぁ・・・
茅ヶ崎にお住まいのお客様なので、とりあえず現地へ向かって状況を把握しに行きます。
目次
車両の状況を把握する為に、現地へ向かう
坪田自動車から、車で10分ちょっとなので、直ぐにレスキューに向かえます。
まず、車を見る前に・・・
とお客様に質問をします。
理由としては・・・
バッテリー上がりだった場合に、何が原因でバッテリー上がりを起こしたかをハッキリとさせたい。
ルームランプやヘッドライトの消し忘れだった場合、私が車を見る前に、お客様がスイッチを元に戻していたりすると原因がわからなくなってしまうのです。
ルームランプ消し忘れ→バッテリー上がり
は特別珍しい事では無いんですが、私が見る前にスイッチが元に戻っていると迷宮入りしてしまうのです。
今回のお客様は、私の質問に対して
とのお返事を頂きました。
4~5年前からお付き合いをさせて頂いているお客様なのですが、私の他愛もない話を覚えてくれていてとても嬉しかったです笑
さて、肝心のオデッセイなのですが、パッ見た感じバッテリー上がりでは無さそうな印象。
バッテリー電圧も12V残っているし、バッテリーは問題無さそう。
ただ、キーを回しても、スターターモーターは回らない。
カチッと音はする。
このカチッと音がするのが重要なポイント。
ポイント
セルモーターが回らない・・・けど、カチっと音がする場合は、『セルを回す信号は入力されている』目安となります。診断の切り分けとして、『エンジンをかける準備は整っている』と簡易的な判断をする事が出来ます。
恐らくスターターモーターが原因でしょうとお客様にお話しし、レッカーで工場に搬入してもらう事にしました。
スターターモーター交換
スターターモーターが回らないと、エンジンはかかりません。
しかし、瀕死のスターターモーターは案外モーター本体を叩いてあげると、最後の力を振り絞って回転してくれることがあります。
セルがダメっぽい車の引き上げはハンマーと長いエクステンションバーを持ってけ!と先輩整備士に言われるのは、こういう理由。
動かない車の修理って何が大変って、リフトに入れるまでが大変(;'∀')
ましてや3ナンバーの車両になると、ホント重くて動かすのが4人はいないとキツイ・・・
しかも当社は工場まで少し坂になっているので、今回かなりきつかった・・・
スターターが最後の力でエンジンをかけてくれると、とても助かるんですが、今回のオデッセイは本当にダメ。
何をやってもダメ・・・
なので、4人がかりで押す。
結果、ハアハア言いながら作業開始です笑
オデッセイのスターターモーターは、上からも下からもアクセス出来ません。
このインマニの下に隠れているので、インマニを外す必要があります。
同じエンジンでも、ステップワゴンは何とか下から出来たんですけどね。
インマニが外れました。
やっとモーターが見えます。
インマニが外れたので、スターターモーターを外す。
インマニさえなければメチャメチャ簡単です。
新・旧のセルモーター。
動かなくなったセルモーターでも、外してブースターで直電源かけてあげると動くモーター多いんですが、これは全然でした。
そりゃ叩いてもかからないですよね。
後は元に戻して完成です。
スターターモーター交換後は、エンジンのかかりはOK!
まとめ
スターターモーターは、消耗品と考えても良いと思います。
ただ、5万キロでダメになるのか・・・10万キロなのか・・・15万キロなのか・・・は、正直私もわかりません。
15万キロ持つ車もあれば、10万キロ未満で動かなくなる車もあります。
他の記事でも散々言っている事なんですが・・・
このようなトラブルを未然に防ごうとすると、『あらかじめ交換(もしくはO/H)する』しか方法は無いと思うのです。
いわゆる予防整備ってやつですね。
ただ、今回スターターモーターで5万円近く修理代がかかっているわけなんですが、予防整備に5万円かける人ってほとんどいないと思います。
そして、通常の車検整備で予防整備として、スターターモーターをお薦めする事はまずありません。
レアなケースとして、過走行の車両のエンジン交換をする際に、スターターモーターをリビルト品に交換しておきますか?という事はあります。
エンジン交換の時であれば、工賃はかからないですからね。
エンジンがかからなくなるトラブルを防ぐために、予防整備にお金を払うか・・・トラブルが起きたら仕方なしと考え故障してから直すか・・・この2択になってしまうと思う。
う~ん。難しいっす。
出来ればトラブルが無いように、整備をしたい気持ちはありますが、この辺未来予知の能力でも無ければ完全に防ぐことは出来ないんですよね~。
まあ、でも昔の車に比べたら明らかに故障の割合は減ってきているので、『エンジンかからなくなった』というお問い合わせも減りましたね。
そりゃ街中からどんどん修理工場は減って行きますよね。
うちも頑張らなければ!
坪田自動車について
最後までブログを見て頂き、ありがとうございます。
坪田自動車は、神奈川県の寒川町にて
車のヘコミやキズを直す『鈑金・塗装』
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