今回は・・・
とのご用命です。
どうやら残り2㎜を切っているみたいな事を言われたそうです。
今回はブレーキパッドの交換としてお仕事を受けました。
『ブレーキに異常があり、残量が異常に減っている』事も当然あるわけなので、本来は『何故そこまで減ったのか』を考える必要があります。
単に使い過ぎでそこまで減った場合もあるし、ブレーキに異常が起きている場合もある。
ですが、今回は単に『ブレーキパッド交換』のみです。
さて・・・本当にそれだけで済むのでしょうか・・・
この手の仕事は不安です・・・
目次
フロントブレーキパッド交換
お車お預かりにて、早速交換していきましょう。
まずは右側のブレーキパッドを外してみる。
少し話が違うなと思いながら・・・
何故交換が必要なのかを自分でハッキリさせない部品交換は実はあまり好きではありません。
しかし、点検するにしても費用を頂く事にもなるので、たまにこんな仕事もあります。
で、左側を外してみる。
左側の外側についているパッドだけ残量が極端に少なくなっています。
左側の内側のパッドは右側と同じくらいの残量です。
おかしいですよね。
通常であれば、ブレーキパッド左右内外の計4枚のパッドは大体同じくらいの減り方をします。
1つだけ極端に減りが早い場合などは、ブレーキの引きずりやキャリパーの作動不良などの疑いがあります。
今回の原因はきっとこれでしょう。
スライドピンがやたらと錆びています。
ピストンの力を内側と外側両方のパッドに伝える役割があるスライドピンですが、錆ていたり、汚れていたりすると作動がスムーズにいかず、内外でパッドの減り方に差が出る原因となります。
恐らく今回他のパッドと3㎜以上差が出ていたのは、このスライドピン若しくはキャリパーが原因でしょう。
ちなみに、昨年他の工場で行った車検の記録簿を見ると、その時点で1.5㎜ほど左右差が発生していました。
車検を作業する整備士が、この差を見て『おや?』と思う整備士かそうでないかで、車の状態は大きく変わる車検整備になると思います。
今回のは、故障というよりは単なるメンテ不足ですかね。
しっかりと清掃して、グリスアップして組み付けてあげましょう。
パッドの受け金具も綺麗にします。
パッドについているシムも綺麗にします。
パッド交換はとにかく掃除している時間のが長いかもしれません。
清掃が終わったら、新しいパッドにグリスを塗布して組み付ければ完成です。
組みあがった後は、ロードテストをしてブレーキに異常が無いかを確すればパッド交換は完了です!
費用目安
今回は、『ブレーキパッドの交換』としてお仕事を受けました。
結果として、キャリパースライドピンの作動不良でブレーキパッド残量に差があり、清掃・給油で問題無く作動するようにはなりましたが、これがピストンに問題があった場合はキャリパーのO/Hや交換が必要になってしまいます。
ブレーキパッドは消耗品でよく交換する部品ですが、『何故減ったのか?』を考えないと無駄な出費をする事になります。
『交換』だけのお仕事も受けるには受けますが、『交換』だけの場合では根本的な解決には至らない場合もありますので、注意が必要です。
作業 | 費用目安 |
ブレーキパッド交換(一般整備時) | 17000円~(車検時には割引有) |
注意ポイント