!注意!
今回の記事には、怪我の状況が記載されています。痛みなどをイメージするのが苦手は方は閲覧しないでください。
さて、今回は車の修理ブログではありません・・・
あれは8月末の事でした。
とある事がきっかけで、指を怪我してしまったのです。
怪我の名称は
腱性マレット指
症状としは、指が曲がったまま伸びなくなってしまいました。
ギプスのような物を指に嵌めて8週間(約2か月)ほど固定するという治療方法だったのですが、手や指が商売道具の私にとってこの2か月は辛かった・・・
今回、腱性マレットになったきっかけと、整備士である私が2か月間どのようにして過ごしたかの記録のブログとなります。
目次
腱性マレットとは
私が怪我をしたのは右手中指の第一関節になります。
関節には、指を『伸ばす腱』と『曲げる腱』があるようです。
今回は、『伸ばす腱』の断裂ということで、腱性マレットと診断されました。
関節を伸ばす腱が断裂してしまうと、自分の意志に反して指が曲がったままになってしまいます。
伸ばす腱は関節の上側に、曲げる腱は関節の下側にあり、伸ばす腱が断裂すると、曲げる腱の力によって、強制的に指の関節が下側に引っ張られてしまうようです。
私の中指は結構エグイ角度で曲がっていました笑
断裂をした瞬間を含め痛みはほとんど無く、『指がエグイ角度で曲がったままで指が伸びない』という以外は、怪我をした当日特に困った事はありませんでした。
ちなみにこのマレットという怪我は、腱の断裂によるものと、骨の骨折によるものの2パターン存在するようです。
骨の骨折の場合は、手術等を行い比較的短期間で治療が可能らしいのですが、腱の断裂の場合は腱が自然にくっつくのを待つ必要があるらしく、2か月間ギプスを嵌めたまま生活をしなくてはいけません。
治療方法によっては、腱の断裂でも手術?を行う事も可能との事ですが、後遺症の影響を考えると、固定をして自然に治癒するのを待つ方が影響は少ないとの事。
後遺症の影響については、また違う項目でご説明したいと思います。
正直8週間はとても長かったです・・・
お医者さんには、後半の1か月は慣れて来るから、あっと言う間だよ。なんて言われましたが、全然そんな事は無く・・・とにかく長く感じました。
怪我をしたきっかけ
私の長男は、地元の少年野球チームに所属しています。
低学年なので、まだまだ野球の技術は未熟ですが、毎週末グラウンドへ行き汗を流しております。
私も学生時代は、野球をやっていたので、コーチとして子供達とグラウンドで同じように汗を流しています。
怪我をした日は日曜日でした。
こう書くと、ボールが当たったのかな・・・と思う方がほとんどかもしれませんが、原因はそこではありませんでした。
怪我をした直接的な原因は・・・
靴下を脱ぐ時
と思いましたか?思いますよね。
今となっては笑い話ですが、ホントの話です。
当日、私は新品の野球ソックスを着用しておりました。
新品なので、張りがあってとても履きやすい。
張りがあるので、靴下を脱ぐ時に少し力を入れたのかもしれません。
野球のソックスって見たことありますかね?
長いんですよ。
膝上まで隠れるぐらい長いんですよ。
脱ぐ時には、足とソックスの間に指を滑り込ませて、下げて脱いでいます。
その時ですよね。
張りのあるソックスなもんで、指を入れ下げる時に、ソックスは下がらずに手だけ下がってしまったのです。
パキン
と軽い音がしました。
と思い、指を見てみると、結構なエグイ角度で曲がっているではありませんか・・・
しかも指を伸ばそうとしても、戻らない。
でも全然痛くは無いんですよ。不思議。
一目見たときは骨折したと思いました。
実は私、人生で一度も骨折した事無いんですよね。
とうとうやってしまったかとも思いましたが、全然痛くは無い。
骨折って、痛みがあったり、気持ち悪くなるなんて話は聞いていたんですが、全然痛くない。
とにかく指が曲がっているだけ。
怪我をした時刻は、PM6時過ぎくらい。
当然通常の診療時間は過ぎているので、病院に行くかどうかは迷いました。
ただ、今痛くなくても、夜に寝ている間に激痛に襲われるかもしれないし、とりあえず市民病院にて夜間の診療を受ける事にしました。
怪我をした当日の夜間診療
コロナ禍である現在。
できればあまり病院には行きたくないのがホンネではあるんですが、怪我をしてしまったら仕方ないので、夜間診療してくれる市民病院へ。
レントゲンを撮ってもらい、とりあえず骨折はしていないっぽい。
との診察結果でした。
この・・・っぽい。という言い回しなんですが、夜間で担当してくれた先生は外科の先生では無かったみたいで、今日はとりあえずテープかなんか巻いて明日以降外科の先生に見て貰って下さい。との事。
私はてっきりその場でガーゼとテーピングを使って固定して貰えるものだと思ってましたが、そんな事は無く、自分で巻いて固定していたテープを剥がし先生に見せた後は、テープが剥がれグニャっと曲がった指の状態のまま帰宅しました笑
家に帰って、車のマスキング用のテープを使い指をある程度まっすぐにして固定し、就寝。
まあ、特に痛くもなんとも無いので別に良いんですが、グニャっと曲がったまま帰るのはあんまり気持ちの良いものでは無かったですね笑
腱性マレット指と診断
昨日夜間で見てもらった病院とは別の病院へ行き、診察を受ける。
こちらでもレントゲンを撮る。
診察の結果は、上記に書いてある通り、腱性マレット指との事。
先生『指を固定する装具を取り付けて、8週間ね』
と、先生。
なっがっ・・・(;'∀')
というのが、最初に感じた事。
8月末だったので、10月末まで、中指にこんなものつけたまま仕事しなければいけないのかと・・・
でも、まあ・・・自分でやったので仕方無いですよね。
病院で購入した装具はコチラ
8週間も指に装着したまま仕事したり、生活をしていたので、ボロボロになり汚れています。
8週間・・・かなり長い・・・
装具を装着したままの生活
さて、装具を装着した生活が始まりました。
中指がほぼほぼ使えない状態での生活で、初めの頃に少し困った事
- 箸が持ちづらい
- キーボードが打ちづらい
- ペンが持ちづらい、字が汚い(元から大して綺麗では無いけど)
- 手を洗うと、コットンが濡れたままになり指がふにゃふにゃになるので、手を洗うのが面倒になる
- 濡れたコットンを変えるのが面倒
- 作業がし辛い
- 装具がずれる
- 寝ている間に外れる
と・・・とにかく面倒でした。
ただただ面倒なだけで、一応普段通り仕事にも行けて、家での生活も変わる事なく日常を送れたことに感謝は出来ました。
箸・ペンが持ちづらい、キーボードが打ちづらい
案外すぐに慣れます。
手を洗うとコットンが濡れる、変えるのが面倒
最初の方はとにかく面倒でした。
しかしコットンを変えるという生活が定着してしまえば、もうそういうもんだと思えるので、2週間ほど経過する頃にはさも当たり前かのように慣れました。
作業がし辛い
指先を使う細かい作業、力を入れる作業はとにかく作業ペースが落ちた。
しかし、これも力の使い具合だったり、反対の左手でこなしたりと、割と順応していったように感じます
。
実際に、指を怪我している状態で、タイミングベルトの交換など、まあまあの作業は問題なく行えました。
ただ、握りものの工具・・・ペンチやプライヤー・ニッパーなどは中指がかなり重要な役割を果たしているようで、最後まで満足扱える事は無かったですね。
無理やり握ろうとすると、中指が あーーーーー となります。無理は止めましょう・・・
装具がずれる・寝ている間に外れる
この寝ている間に外れるってーのが、厄介だと思うんですよね。
装具を装着した初日の夜ですが、ふと起きたら指から外れているではありませんか。
布団の周りを探してみると、枕の下側にありました・・・
当然・・・指はグニャっと曲がっています・・・
これ、装具を取り付けたまま8週間なんです。
外れると一旦リセットがかかってしまうので、そこからまた8週間です。最悪です。
なので、次の日からは寝る前にマスキングテープで固定してから、就寝。
これで最後まで、寝ている間に外れるという事はありませんでした。
4週間目ぐらいで、外れるとマジで最悪だと思います。
ここだけはホントに気を付けた方が良いと思います。
治療期間が終了し、装具を外す
8週間耐えに耐え抜き、とうとう治療期間が終了します。
病院に行き、先生に装具を外してもらう。
正直1週間前ほどから、腱がくっついているのは確認していました。
装具のコットンを変える時に指を軽く浮かすと、しっかり伸びていましたからね。
ただ、途中で自分の判断で確認するというのは、あんまりやらない方が良いと思います。当たり前ですが・・・
さて、晴れて治療が終了し、装具が外れ、元の生活に戻るわけなんですが、当然外した瞬間に完全に元通りかって事は無く、ある程度の期間はリハビリ期間とでも言うのでしょうか。
8週間も指を曲げずに生活をしていたわけで、色々と不便な事が待っていました。
- 伸ばす・曲げると痛い
- 指の皮膚が痛い
- むくんでいる
- キーボードをどの指を使っていたのか良いか忘れる
- ついつい中指を使わずに生活してしまう笑
とはいえ、こんなもんです。
伸ばす・曲げるとじんわり痛い
まあ当然ですよね。
8週間も使っていなかった指を、いきなり曲げるとまあまあ痛いです。
じわじわと動くのになれさせて少しづつ動くようにしていった方が良さそうです。
3日4日じゃ全然腫れは引きません・・・装具を付けている時はほとんど痛みは感じませんでしたが、結構痛いです・・・
指の皮膚が痛い
感覚がその指だけ違います。
ただ、2~3日だけだったかな・・・
顔を洗う時、治療していた指だけ髭にひっかかるとチクチクとした痛みを感じました。
これも8週間ずっとコットンを巻いていたので、まあ当然ですね。
1週間程経過すると、特に感覚が違うということは無く、感覚は戻ってきました。
むくんでいる?腫れている?
明らかに一本だけ少し太いです。
そして熱を持っています。腫れなのかむくみなのかは、良くわかりませんが、明らかに他の指の1.5倍ぐらい太い。
キーボードをどの指を使っていたのか忘れる。
右手は常に人差し指で叩いていたので、どこからどこまでが中指の仕事だったのかさっぱり忘れていました。
このブログを書きながら、リハビリ中です笑
ついつい中指を使わずに生活してしまう
人間ってホントに慣れるもので、中指が使えなくなった瞬間は不便だったものが、すぐに順応してしまい、直った後でも中指を使わない生活に慣れてしまっていました。
これも直ぐに戻ります。人間はホントに環境に適応できるもんですねぇ。
治療完了後、1週間程度は上記の事が多少不便でしたね。ただ、この程度でしょうか。
外して直ぐに感じた事は、とにかく手を洗う事にストレスを感じないのが凄い楽です。
治療にかかった費用
装具・・・7000円!!!(保険適用で7割戻って来るらしいのですが、私は自営業で請求するのがちと面倒だったので、全額負担しました。)
診察料・・・合計3000円もいかなかったような気がする。
コットン・・・200円
程度です。
治療費はなんて事ありませんでした。
ただただ指が不便な怪我です笑
ちなみに・・・装具なんですが、なんとなく興味があってネットで調べてみると1000円以下で出るわ出るわ・・・
まあ、病院で先生に処置してもらう為に病院で購入した装具なので別に高いとは思っていませんが、7000円の装具をボロボロになるまで使うなら1000円の装具を7回変えたかったな笑
後遺症について
治療前から先生に言われていました。
100%元には戻らない。指先に多少の遊びは出ます。
と。
このブログを書いているのは、装具を外して1週間程度ですが、指を真っすぐにしてみると、中指だけ多少曲がっています。
今後腫れが引いたら変わってくるのでしょうか。
その都度更新していきたいと思います。
整備士は、指先が商売道具なので、これがどう影響するかはこの先仕事をしながら感じてみたいと思います。
当然日常生活には何ら支障は無い程度ですね。
結論
この怪我は治療に対して金はかからないが、とってもとっても不便でした。
マレット指は舐めたらアカン!!!
みなさん気を付けましょう・・・といっても検索してこのブログにたどり着いている方って・・・恐らく既に怪我された方ですよね・・・