今回のご用命は・・・
とのご依頼です。
ブレーキから変な音がするといっても、原因がブレーキとは限らないので、まずはしっかりと故障の原因を特定する作業が必要になります。
故障の原因がハッキリして初めて修理のお見積りが作れるのです。
このバモスは駐車場で少し動かした感じ、明らかにおかしいので緊急入院ですね。
それでは、作業に取り掛かります。
目次
故障原因の特定
まずは、リフトにかけてみます。
異音が発生している個所のタイヤを回してみます。
回りません・・・
ブレーキの引きずりとは?
運転手がブレーキを踏まなくてもブレーキがかかりっぱなしになっている状態の事です。ブレーキが異常な高温になる為、非常に危険です。
さて、ブレーキの引きずりが判明したら、今度は更に引きずりの原因を判明させなくてはなりません。
マスターシリンダーなのか、ホースやパイプなのか、キャリパーなのか・・・
結果として、キャリパー内部に錆が発生し、固着してしまっています。
修理内容としては、
- 右前のキャリパーを中古品に交換&O/H
- 左前のキャリパーをO/H
- フロントブレーキパッドの交換
の方法を選択しました。
それでは、修理作業にかかりましょう。
キャリパーのオーバーホール
故障の原因となっている右前のキャリパーは、再使用不可能と判断し、中古品を取り寄せ。
取り寄せた中古品が、生きているのか調べるために、O/H作業にかかります。
シリンダーもピストンも綺麗ですね。
右前のブレーキパッドは残量がほぼ無い状態でした。
ずっとブレーキ踏みながら走っているのと同じですからね。
もちろん交換です。
現状で引きずりを起こしていなかった左側のキャリパーですが、ピストンの表面に錆が発生して凸凹になっていたので、至急部品取り寄せて交換をします。
その間作業は止まってしまうのですが、致し方なし。
左・・・新品
右・・・ついていた物
この凸凹ピストン再使用すると、どうなるかなんですが、凸凹の部分からブレーキオイルが漏れる恐れがあるのです。
2000円ちょいの部品なので、そんなリスクを抱えるぐらいなら交換してしまいましょう。
O/H完了です。
ダストブーツが新品だとキャリパーがとてもリフレッシュします。
O/Hが完了したキャリパーを車両に組付け、ロードテスト・ブレーキの作動確認を繰り返して今回の作業は完了です。
修理の程度は大体5段階程度に分かれると思っているんですが、修理の松竹梅をどうしますか?と、お客様にご相談したところ、真ん中寄りのリーズナブルな修理プランで・・・とのお答えを頂きました。
5段階でいうと、下から2番目あたりの修理方法を選んだわけです。
これが、1番下の修理方法になると、引きずっているキャリパーを中古品に変えて、パッド新品にして終了になるのですが、今回のようにO/Hするのとでは今後の安心感が段違いです。
私の感覚では、下から2番目もしくは真ん中の3番目あたりの修理方法をお勧めする事がほとんどです。
かかる費用と、修理内容のバランスが良いですからね。
稀に上から1番目や2番目の修理方法を希望されるお客様いらっしゃいますが、そのあたりの修理内容だと現在故障している部分+一緒に作業出来る予防整備も含まれるわけです。
今回のケースでいうと、ついでのブレーキホースの交換や、ブレーキディスクの交換。
今回の修理から5年以上乗るよって思っている方にとっては非常に有効だと思いますが、後1~2年程度しか乗らないかもしれないという方には少し勿体ないかもしれません。
車の整備は使い方考え方によって、さまざまな修理方法があります。
ちなみに今回のバモスのお客様はこれで2回目の来店。
前回の修理はこちらの雨漏れの修理です。
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参考[修理] HM1 バモス 雨漏り シーリング処置
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