バッテリー 車検・一般整備

【整備】 C27 セレナ バッテリー交換費用が高い理由

 

坪田自動車
こんちは!神奈川県寒川町の坪田自動車です!

 

 

今回は、車検でご入庫頂いたC27セレナのバッテリー交換となります。

 

 

実は・・・
お客様

 

大手の工場で、バッテリー交換だけで7万円~と言われてしまいまして・・・そんなにかかるものなんでしょうか?
お客様

 

 

というお問い合わせを事前に頂いておりました。

 

 

バッテリー交換といえば、軽自動車の場合は6000円ほど、3ナンバーサイズの車両であれば20000円もあれば交換出来てしまう事がほとんど。

 

 

ですが、7万円の数字を出した工場さんがぼったくりなわけではなく、大手の整備工場さんで使用しているメーカーのバッテリーで交換するとどうしても、7万円かかってしまう理由があるのです

 

 

目次

 

 

C27セレナのバッテリーの種類

 

 

C27セレナはアイドリングストップ機能が装備されている為、従来型のノーマルバッテリーは使用できません。

 

 

アイドリングストップ車両は、文字通り、アイドリングを減らす為、一定の条件が満たされると、勝手にエンジンが止まり、勝手にエンジンがかかる仕組みになっています。

 

 

エンジンが止まっている間は発電機による発電は行われず、バッテリーの電気のみで車両の電装品などを作動させています。

また、エンジンを始動する時にも当然バッテリーの電力を使用するので、アイドリングストップの車両は、バッテリーの負担が凄い大きいんですね。

 

 

その為、従来のバッテリーより、より性能の良いバッテリーが求められるのです。

 

 

 

そして、この写真を見ればわかる通り、このセレナのバッテリーは何と2つ付いております!

2つ付いているのが、通常の車両より高くなってしまう原因でもありますね。

 

 

 

手前の小さいバッテリーは K42型 のアイドリングストップ用のバッテリー

 

奥の大きいバッテリーは S95型 のアイドリングストップ用のバッテリー

 

 

従来のバッテリーの型といえば、40B19L とかの型番だったのですが、アイドリングストップ用やハイブリッド用のバッテリーは全く記載されている型番が違いますので、ご注意。

大きさは似たり寄ったりなんですけどね。

 

 

そして、このご時世です。

本当に7万円もするのかどうか、ネットで価格を見てみましょう。

 

 

こちらは小さい方のK42

 

 

こちらは大きい方のS95

 

 

需要があるみたいで、上記2点がセットのものもありました。(別々の方が安い・・・だと!?)

 

 

どうでしょうか。

 

 

なんとネットでバッテリーを購入しても約30000円もするのです。

 

 

大手が使用している、純正同等のメーカーのバッテリーを定価で購入しようとすると、この金額よりかは間違いなく高いとは思います。

 

 

私も車屋なもんで、他の工場で見積もりをとることってほとんどないので、具体的にどれがいくら、工賃がいくらとは把握していませんが、大手であれば・・・まあ70000円って数字が出てきてもおかしくは無さそうに感じますね。

 

 

ちなみに、上記のリンクで紹介したユアサのアイドリングストップバッテリーは、今回のお客様のセレナで使用したバッテリーと同じ。

 

 

当社で販売する場合は、当然ネットで購入するよりかいくらか高いわけなんですが、私の工賃はそんなに高くはしていないと思うので、当社でバッテリー交換する場合は持ち込みじゃなくても大して変わらないですね。

 

 

というか、バッテリーって定価が無いオープン価格がほとんどなので、販売する時にネットで調べてから金額決定してますからね笑

 

 

一応気になったので、部品屋さんに『〇〇で使用しているバッテリーとまんま同じバッテリーの見積もり下さい』とお願いしたところ、やはり仕入れの時点で結構良いお値段でした。

 

 

更に利益を乗っけようとすると・・・やっぱり結構高いですね・・・。

 

 

とはいえ流石に70000円になることは無かったですが。

 

 

 

バッテリー交換後のリセット方法

 

 

アイドリングストップ付きの車両で一番困るのは、バッテリーが弱って再始動出来なくなること。

 

 

信号で止まって走ろうと思ったら、エンジンがかからないなんて思うとゾッとしますよね。

 

 

そのあたりはキチンと考えられて作られているので、よほどの故障でもなければほぼほぼ無いと思います。

 

 

細かい制御が行われている分、車両が把握しておく情報も多いため、アイドリングストップ車両のバッテリー交換後は、スキャンツールを使用した放電電流値のリセット作業が必要な車両が多いです。

 

 

みんな気になるリセットの方法ですが、整備書を確認すると、残念ながらスキャンツール無しでは出来ません

 

 

DIYでの交換であれば、ディーラーでリセットをかけて貰いましょう。

それか20万ぐらいするスキャンツールを買うか。

 

 

町工場とかだと、リセットかけるだけの依頼は多分断られると思います笑

 

 

ディーラーに行きましょう。

 

 

さて、とても賢い最近のお車は、今装着されているバッテリーがどれだけ電気を使用したか把握しています。

なので、バッテリーを交換したら、スキャンツールを使用して今まで計測してきた分の数値をリセットしてあげます

『バッテリーが新しくなったよ~』と車両に教えてあげるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これでOK!

 

 

この数値をリセットしないと、警告灯が点灯したり、アイドリングストップが作動しなくなったりしそうですね。

 

 

ただのバッテリー交換だったので、リセットをかけない事による影響までは調べませんでしたが、後々警告はあると思います。

 

 

 

ここ最近の車は、とにかくスキャンツールを持っている事が前提となっているので、スキャンツールを持っていないとまともに整備が出来なくなっています。

 

 

一昔・・・いや二昔前ぐらいの車であれば、車両のチェックランプを使用した自己診断とかもあったんですけどね。

 

 

点滅何回と点灯何秒がいくつで・・・これか・・・みたいな。

 

 

よく間違えましたよ笑

 

 

何回もやってると段々わけわからなくなったり。懐かしいですね。

 

 

作業後のデータリセットや、自己診断の確認・消去などなど・・・まあ、普通に修理をしている整備工場であればスキャンツールは100%所持しているはずなので、特に困る事は無いんですが、昔ながらのおじいちゃん整備士が一人でやってます~的な工場はかなり厳しいですよね・・・。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

今回は、アイドリングストップ用バッテリーが2つ搭載されているC27セレナのバッテリー交換を行いました。

 

 

環境には優しいアイドリングストップですが、バッテリーへの負担は優しくなく、結果ユーザーの財布にもあまり優しくないのかも・・・しれません。

 

 

坪田自動車について

 

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