
台風の為、工場の使い方に制限が出来てしまい作業が出来なくなったので、溜めてあった写真を使って一気にブログを更新しております。
少し目が疲れてきました笑
さてさて、今回は・・・

とのご用命。
ベルトかな?と私もお客様も最初は思いましたが、実はこれベルトからの音では無く、ウォーターポンプからの音でした。
止まる直前に『キュキュ』って音がしたり、『キュイーン』や『ヒュー』といった音がする事もあります。
しかしまあ、最近の情報化社会では、このような症状はネット探せば沢山ヒットします。
このブログだって、『ステラ ウォーターポンプ』とかで、検索をかけるとヒットするわけです。
すると・・・

と思うと思います。
参考にはして良いと思うんですよね。
しかし、ネットの情報をそのまま丸ごと鵜呑みにしてしまうと、余計な費用がかかってしまうかもしれません。
良くあるお問い合わせで、『〇〇の部品を持ち込みで交換してほしい』とのお電話を良く頂きますが、ネットの情報だけで部品交換を考えるのは私はあまりお薦め出来ません。
仕事を受ける工場側としても、お客様の自己判断の部品交換での修理は非常にリスクの多い仕事になってしまう為、お断りするケースも出てきます。
〇〇の部品交換をして欲しいというお問い合わせについての記事はコチラ↓
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参考[ブログ]〇〇交換だけお願いしたいのですが。というお問い合わせ
続きを見る
正直、この仕事で一番困るのが、お客様との感覚のズレ。
ネットに出回っている症状と全く同じだからといって、その情報通りに修理して直るかといったら、わからないんですよね。
しかも、ネットで注文した部品が必ずその車に適合しているかどうかも怪しいわけで、トラブルが発生した場合、工場とお客様のどちらに責任があるのか?といった話にもなってきてしまいます。
工場側としては、正直それは・・・避けたい・・・というのがホンネ。
なので、プロの整備士は修理にかかる前に、しっかりと診断を行って、『この車両の故障を修理するための方法』を考える必要があります。
我々が、お客様から診断費用を頂いて、修理方法を考え、その結果正常に直らなかった場合は、100%我々に責任があるわけです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はステラのウォーターポンプ交換を行っていきます。
目次
ウォーターポンプ交換
ステラはダイハツのムーヴのOEM車両です。
実はこの車両のウォーターポンプは、他の車両と比べて異音が発生しやすく、当社でも数台作業させて頂いております。
交換自体は、割と簡単です。
オルタネーターベルトで回転しているので、オルタネーターベルトを取り外します。
ベルトを交換しない場合は、エアコンベルトを外さなくても交換可能なので、ベルトを外したら邪魔にならないところに避けておけばOKです。
ウォーターポンプが外れました。
手で回すと、キュキュキュと抵抗があります。軸のシールが劣化しているんでしょうね。
これが異音の原因と思われます。
こんな小さな羽で、冷却水を循環させているんですね。
小さなウォーターポンプですが、役割はとっても重要です。
特に他に外す部品等は無いので、ウォーターポンプをつけて、ベルトをかけて、冷却水を入れエア抜きすれば交換作業は完了です。
そう交換作業は・・・
作業完了後の完成チェックは念入りに
ここから、念入りに取り付けたウォーターポンプから水漏れが無いかを確認していきます。
この仕事は、ホントにこの確認作業がとても重要だと思うので、アイドリング・走行・圧力がかかった状態での停車・・・などなど、車両を使用するにあたって考えられるケースを色々試して、最終的に問題が無ければ修理が完了します。

なんて考えは怖くて持てません。
しっかりと自分の目で確認して、問題が無いと怖くて納車できません。
整備士は気の小さい人間が一番問題無く作業出来ると思うんですよね。
自分の車ではありませんし。
お客様の手に渡ってから冷却水漏れが発覚し、お客様に迷惑をかけて信頼を損ねるのと、多少時間がかかっても確認をする時間をとるのを天秤にかけると、圧倒的後者の方が、メリットが多いと思います。
私は整備士になって17~18年経ちますが、ここまで来るのに色々な作業ミスをしてきました。
きっとこれからもすると思います。人間ですし。
100%間違えない人間はいないと思います。
しかし、経験が増えて来るにつれ、作業で注意出来るところも増えてきて、ミスはどんどん減ってきます。
ただ、その日の体調だったり、作業中に急な来店や、電話などで手を離してしまうこともあります。
どんな状況であれ、しっかりと100%に近づけるように注意して、作業・確認をしながら作業に取り掛からないと、いつか大きな失敗をしそうな気がします。
これをブログに書いているのも、定期的に自分を戒める為でもあるのです。
やはり、会社員時代と違って、適当にやろうとすれば、適当に出来てしまうんですよ。
適当に作業して、適当に確認して、適当に納車しようとすれば出来る。
上司に怒られる事は無いですからね。
自分がルールになってしまうと、ついつい自分に甘くなってしまうのは誰でもそうだと思う。
なので、常に失敗した時の記憶は頭に残しておいて、いつか失敗するかも・・・と思いながらお客様の車両を触らせてもらってます。
まあ、口じゃなんとでも言えるんですけどね笑
この仕事を選んだ以上、一生この仕事をしていくので、この気持ちは常に持って作業をしていこうと思います。
結果、今回のステラも問題無く作業完了出来ました!

坪田自動車について
最後までブログを見て頂き、ありがとうございます。
坪田自動車は、神奈川県の寒川町にて
車のヘコミやキズを直す『鈑金・塗装』
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業務を主として行っている自動車修理工場です。
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