というご用命です。
水漏れが原因でオーバーヒートしたのか、オーバーヒートが原因で水漏れが発生したのかは、見てみないとわからないので、まずは診断に入りましょう。
オーバーヒートの診断
まずは、減った分の冷却水を補充してエンジンをかけてみましょう。
問題無くエンジンはかかりますね。
エンジン廻りを点検しても、水漏れは見当たりません。
なのでお客様が指摘していた水漏れは・・・
オーバーヒートが原因で水があふれてしまった
と考えてよさそうです。
では、オーバーヒートした原因を探っていきます。
さて、エンジンの熱を冷ますために、一般的には水を利用している車両がほとんどです。
いわゆる水冷式ってやつですね。
熱くなったエンジンを水で冷ます→熱くなった水をファンで冷ます→冷えた水でまたエンジンを冷ます
という仕組みをエンジンがかかっている間はずっと繰り返しているので、熱が発生するエンジンを安定して使い続ける事ができるのです。
この仕組みが『なんらかのトラブル』で破綻してしまうと、熱がかかりすぎてオーバーヒートを起こしてしまいます。
この『なんらかのトラブル』の原因をみつけるのが私の仕事なんですが、とりあえずオーバーヒートの原因であろうと考えられる部品はざっとこんなもの。
厳密に上げるともっと候補はあるんですが。
- 冷却水
- ラジエーター
- クーリングファン
- サーモスタッド
- ウォーターポンプ
まず、簡単なところから潰していきましょう。
●クーリングファン
→スキャンツールでテスト作動させる事が出来ます。作動には問題無く、実際に冷却水温度が上がると作動したので、ひとまずシロ。
●冷却水
→漏れていた形跡は無いし、錆等も問題ないので、こちらもシロ。
●ウォーターポンプ
→ベルトはついてる。回転もしている。一応水には圧力かかっているので、これもとりあえずシロ。
●ラジエーター
→特に詰まりみたいな異常は無さそう。これもとりあえずシロ。
●サーモスタッド
→水温が上がり、クーリングファンが作動しても水温センサーの温度が下がらないので、水が循環していないと思われる。よって限りなくクロ。
と、このような感じで診断を進めていくわけですが、とりあえず今わかった事は・・・
水温が上がっても水が循環していない
事は判明しました。
この状態で考えられることは、サーモスタッドが閉じっぱなし・ウォーターポンプの羽がもげて水に圧力をかけれていない・水の通路が詰まっている。
このあたりですかね。
エンジンふかすと圧力は感じとれるので、サーモスタッドが一番怪しく、なおかつ一番安価で交換作業に入れるので、サーモスタッドをとりあえず外してみましょう。
サーモスタット単体点検
わりかし簡単に外れます。
温度を上げても弁は開かないので、故障の原因はサーモスタットでほぼほぼ間違いないでしょう。
他の車両で予防整備として交換したサーモスタット。
熱をかけると真ん中の部分がグ~っと開いて水が流れるようになります。
サーモスタットってなに?
温度が高いと開き、低いと閉じます。サーモスタットにより、水の循環が制御されています。故障するとオーバーヒートやオーバークール、ヒーターが効きにくいといった症状が発生します。
サーモスタットを交換し、水の循環を確認、ロードテストで異常が無いか確認をして完成です!
オーバーヒートは時には高額の修理となる場合がありますが、今回は比較的安価での修理となりました。
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