ブレーキ 車検・一般整備 雨漏れ

ハイラックス 雨漏り修理

 

坪田自動車
こんちは! 神奈川県寒川町・茅ヶ崎市の自動車修理工場の坪田自動車です。

 

今回は少し離れた横浜市からのお客様からの点検のご依頼です。

 

  • ブレーキから音がする
  • 助手席シートベルト付近が濡れている

 

の2つを気にしておられました。

 

法定12ヶ月点検整備のご依頼を頂いたので、早速整備をしていきましょう。

 

目次

 

法定12ヶ月点検整備

 

ブレーキ点検・メンテナンス

 

 

フロントブレーキの残量・作動問題無し。

残量から見ても後15000~20000キロは問題無いんじゃないでしょうか。

水平対向キャリパーなので、ブレーキ鳴きはし易いんですよね。

ブレーキ鳴きしにくいように、清掃と給油メンテをしてOKです。

 

 

 

リヤブレーキ

 

 

こちらはドラムブレーキですね。

残量も作動も全く問題無し。

この手の貨物を目的として車両のリヤブレーキは調整は気持ち甘めにしておきます。

空荷だとリヤブレーキ効きすぎた場合は、ロックしてドリフトしてしまいますからね。特に砂利の駐車場なんかで。

 

 

プラグやエアークリーナーの状態もOKです。

 

 

 

 

整備記録簿はほとんど残っていませんでしたが、しっかりと整備してあるハイラックスです。

 

正直ハイラックスやランドクルーザーあたりだと、名前だけで売れてしまう車なので、整備をほとんどしていない中身スカスカの車両を良くみかけますが、このハイラックスは中身もバッチリの車両ですね。

 

 

雨漏れを直す

 

助手席のシートベルトあたりが濡れている。

 

とのご用命です。

 

ドアかなぁ・・・という感じでしたので、とりあえず助手席中心にシャワーテストを行ってみます。

 

が、一向に雨漏れが発生する気配がありません。

 

強かけてみたり、弱くかけてみたり。

 

正直・・・お客さんの気のせいなんじゃないかと思ってもしまう。

ホントは雨漏れなんかしていなんじゃないかと思ってもしまう。

 

が、修理する側が何の根拠も無くお客さんの気のせいと決めて付けてしまうと直るもの直らないので、いろんな可能性を考えてテストしてみる。

 

前にディーラー勤めの時にこんな事がありました。

 

根拠の無い決めつけをされていたブルーバードシルフィ

 

年配のご夫婦の方から、フロントガラスが曇る。と。

 

新車の時からずーっと申し出ているらしいのですが、毎回点検結果としては『エアコン作動異常無し』で終わっている車両がありました。

 

3回目の車検ぐらいで、私の元にその車の伝票が回ってきたわけなんですが、その時も同じように『フロントガラスが曇る』とご用命があるわけです。

 

担当している営業は毎回の事なので、エアコンの作動チェックしてくれればいいよ。いつもだからさ。と。

 

診る前から異常では無いって決めつける営業に少しムッとした記憶があります。

診るのはお前じゃねーだろ。診るのは俺だ余計な口出すな。と、いらんプライドでムッとしました。若かったし。

 

とりあえず、エアコンを点検しようと思いましたが、まず最初にエアコンの吹き出し口の位置がデフロスターの位置だったんですよね。

 

要は窓ガラスに風を当てている状態。

 

車検の時は寒い時期。

 

暖かい風が出ています。

 

冬は窓ガラスの曇りを取るために、ガラスに風を当てますよね。

 

当然曇りません。

 

ふと思いました。

 

坪田自動車
このお客さん夏はどの位置で使っているんだ?

 

気になったので、車検の整備結果説明の時に聞いてみました。

 

すると帰ってきた答えが

 

使い方良くわからないから、ずっとこのままなんですよね。と。

 

夏も吹き出し口はこの位置ですか?

 

吹き出し口ってなんですか?

 

坪田自動車
(えぇ・・・使い方説明されてないのか?)

 

夏は冷たい風がエアコンから出るので、窓ガラスに当ててると曇ります。

 

坪田自動車
(原因これなんじゃないか?)

 

と思い、エアコンのオートのボタンをポチっと押して、これで使っていて下さいと、その時はそれでお返ししました。

 

オートにしておけば、夏は前から、冬は足元からで勝手に吹き出し口の位置を変えてくれます。

 

その後、ディーラーでお勧めされる点検パックに入っていたお客さんだったので、半年後の点検の際に

 

ガラスが曇らなくなった。あの整備士さんいお礼が言いたい。

 

と、わざわざお礼を言って頂けました。

 

エアコンには問題無いだろう。

ガラスが曇る時もそりゃあるよ。

 

という店側の勝手な決めつけで解消しなかった問題であるわけで、むしろこっちが謝る必要がある事例だと思うんですよね。

 

坪田自動車
あぁ・・・自分の店で仕事をするようになったら、お客さんが感じる不具合は異常では無いと勝手に決めつけ無いようにしよう

 

と思った一件でした。

 

さて、話は逸れましたが、ハイラックスの雨漏れに戻りましょう。

 

もしかしたら、ドアじゃないかもしれないので、シャワーを設置してしばらく小雨風でシャワーテストを車両全体にかけてみました。

 

すると

 

 

 

坪田自動車
キターーーーーーー

 

 

雨漏れ箇所を追う

 

 

間違いない・・・上から来てる

 

 

ルーフモールを外して、ピンポイントで特定していく

 

泡泡きてるーーー

 

 

 

シーリングを剥がして、再度シーリングを入れる。

費用的にも考えて、この修理の仕方が一番現実的でしょう。

 

処置が終わったら、再度シャワーテストを行う。

とりあえず、雨漏れは止まった。

 

結果として、予定より少し早くお客様にお戻しする事になったので、いろんなパターンでのシャワーテストまでする時間は無くなってしまったのですが、とりあえず大丈夫でしょう。

 

諦めないで良かったです。

 

まとめ

 

今回は12ヶ月点検整備と雨漏れの修理のご依頼でした。

 

雨漏れは場所によっては、わからない時もあるし、今回処置した場所以外でも雨漏れしている又は今後する可能性が無いわけではありません。

 

その辺りのご理解を頂けるお客様でないと、なかなか難しい修理ではありますよね。

 

やって貰ったのに直ってないんですけど!

 

みたいな。

 

今回シーリングが割れていた部分以外のシーリングも同じような状態になっているわけですよ。

 

一回の修理で全て処置するのは現実的に無理なので、様子見様子見しながら乗っていくことになりますよね。

 

修理する側・修理を依頼する側、お互い意思疎通出来る方で無いと車の修理の仕事を引き受ける事は出来ません。

 

今回のお客様は車の使い方や、車に対する思いなどしっかりとお伝え頂いた上で、こちらのお話しにも耳を傾けて頂き、とても良い仕事が出来たと勝手に思っています。

 

坪田自動車
また何かあればご相談下さいませー

 

今回の費用目安は同じハイラックスでもあてはまるわけではなさそうなので無し。

 

 

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