ルーフなどを塗装したネイキッドの車検整備編です。
前回の車検も当社で作業させて頂いてまして、車の状態は概ね把握してはいます。
当社に来る前の整備工場の記録簿がかなりしっかり残ってあって、このネイキッドはうちに来るまでどんな整備してきたんだろ〜な〜と記録簿を見ると、私もビックリのかなり細かく整備されて来たネイキッド君です。
前の整備工場はかなりしっかりと整備するところだったみたいで、調子は当社に来る前から絶好調だったと思います。
今回も車自体の調子はすこぶる絶好調なんですが、あちこちゴム部品が限界を迎えてしまったようで、少し高額な車検整備となりました。
目次
ドライブシャフトブーツ破れ交換
左前ドライブシャフトのインナーブーツがぱっくりと切れてます。
ブーツが切れてしまうと、グリスは飛び散るわ、ジョイントに水は入るわゴミは入るわで、良い事って1つもありませんよね。
年式から考えても、内側のブーツだけ交換するより、リビルト品を使用してドライブシャフトごと交換した方が後々良さそうと判断してのシャフトごとの交換です。
内側のブーツやジョイントとかもありますからね。
今回まるごと交換しておけば、しばらく左のドライブシャフトは安泰でしょう。
ドライブシャフトとは
まずは、ドライブシャフト外します。
正直、作業は大した事はありません。
これはリビルト品
で、ドライブシャフトを付ける……と、思いきや、まだ付けません。
ドライブシャフトが外れた状態でステアリングラックブーツの交換に移ります。
ドライブシャフトが外れてると、作業スペースが確保出来るんですよね。
とても作業し易いです笑
ラックブーツの工賃って結構高いんですよね。
ただ、これだけ作業が楽だと、作業時間がかなり短縮出来るんですよ。
と、言うことは………
しかも、車検と一緒なので、足まわりのサイドスリップ調整などは車検の基本料金に入っているので、更に安く出来る。
あ、他の工場はわかりませんよ笑
あくまで私の場合はですが、見積もりは工賃表通りの工賃でお見積りをします。
で、実際に作業して思いの外早く終わったり、作業が重複していたりする部分はその分値引きという形にしています。
でも、やってみないとわからないんですよね。
ホントに工賃表通り時間かかる事もあるし、工賃表以上に時間がかかる事もある。
むしろ、時間がかかる事の方が圧倒的に多いですけどね。
さて、ドライブシャフトの交換は一旦おいておき、ラックブーツを交換していきます。
ステアリングラックブーツ破れ交換
タイロッドエンドを外します。
ここの長さが変わると、足回りが大きくずれてしまうので、長さを測ります。
エンドを外す時に何回転回したかも覚えておくとより確実ですね。
ブーツを外していきます。
スペースが十分にあるので、非常に楽々です笑
ジョイント部に新しいグリスを詰めてあげましょう!
古いグリスには20年お疲れ様です。という気持ちを込めて笑
新品のブーツです。フレッシュ!!!
で、楽々とラックブーツの交換をさせて頂き、足まわりの修理は完了です。
あとは、サイドスリップテスターに通して、サイドスリップ合わせて、ハンドルの位置を調整すればオッケーです。
タイロッドエンドを元と同じ位置に取り付けているので、大きくはズレていないはずです。
調整は作業が全て完了した後に行います。
補機ベルト劣化交換
点検の結果、ベルトが劣化してパキパキになっていたので、交換します。
この年式だとアジャスター付いて……無い……よなぁ……
やっぱり…(泣)
いや、別に泣く程の事じゃないんですけどね笑
ダイハツは軽自動車の中でも、ベルト周りのスペースが少なくて、作業しづらい車種が多いような気がします。
が、特に問題無く交換完了です。
このぐらいの年式の軽自動車は、5~6年程でベルトに亀裂が入る場合が多いですね。
見てすぐにわかるので、交換の目安はわかり易いと思います。
リヤハブベアリングにガタがある為交換
お次の作業です。
今回は作業が結構ありますね。
点検をしていると、右後ろのタイヤを揺するとほんの少しガタがある。
左後ろはありませんでした。
ハブベアリングのガタですね。
ハブベアリングの交換を行っていきます。
この車両は、ドラムブレーキのドラムに圧入されています。
軽自動車なんかだと、割と多いタイプです。
ドラムからベアリングを外します。
こんな小さなベアリングで車が動いていると思うと凄いですよね。
外したら、ドラムにベアリングを圧入します。
と、文で書くとあっという間ですが、ベアリングの圧入って気をつけないと、新品のベアリングにダメージを与えてしまうので、結構気を使いますね。
交換後はもちろんガタは無くなりOKです!
パワーウインドウスイッチの爪が折れている為交換
とのご用命なので、預かってスイッチを押そうとしたら、スイッチがガチャガチャしている。
あ、運転席スイッチの爪が折れてる・・・
運転席のパワーウインドウの動きは確かにおかしいです。
とりあえず目視で爪が折れている事を確認出来たスイッチから交換してみる。
私の考えでは、爪が折れてガチャガチャになったスイッチが、操作していなくてもモーターに通電してしまい、モーターが熱で一時的に動かなくなっているのではないかと。
これでちゃんと動けばラッキーかな!?
スイッチに関しては、爪が折れて完全に要交換の状態なので、この段階では電圧の測定等は一切行っていません。
診断に移るのはスイッチ交換しても、モーターの動きが直らなかったらで遅くない。
で、センターコンソールを外してスイッチを交換。
ここの場所・・・使いづらいよなぁと思いながら。
私の予想は当たっていたようで、スイッチ交換後はモーターの作動は問題無く、思い通りに上下してくれるパワーウィンドウに回復しました。
おお・・・良かった。
今回の車検は結構高額になってしまったので、これでさらにモーターも交換となったら・・・
と思っていたので、とりあえずスイッチだけで済んで良かったです。
ただ、ランラバーの劣化も相まってモーターはヘタり気味ではあるので、今後交換の計画は考えたておいた方が良さそうですね。
今回の作業まとめ+かかった費用目安
今回は、鈑金塗装に加えて、ブーツの交換やベアリングの交換など、費用のかかる整備が多く合計の金額が外車の車検並みになってしまいました。
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合わせて作業出来る部分で、工賃は抑えさせて頂いたつもりですが、それでもなかなかな金額です。
正直お客様へ合計金額のご連絡をするのを躊躇ってしまいましたが、私のお勧めする作業を全て承諾頂きました。
前回の車検時にも伺ったような気もしますが、『このネイキッドいつまでお乗りになる考えですか?』との質問に『乗れるまで乗ります!』というお客様の答えがとても印象的です。
車の整備や修理は何をするのもお金がかかってしまいますが、『車を大事にして乗れるまで乗りたい』というお客様に対しては、私の出来る事は全て協力していきたいですね。
今回の作業 | 費用目安 |
ドライブシャフト交換(リビルト) | 20000~25000円 |
ラックブーツ交換 | 20000~25000円 |
リヤハブベアリング交換 | 13000~16000円 |
パワーウィンドウスイッチ交換 | 10000~12000円 |
注意ポイント