
今回は、日産ラシーンの車検整備になります。
日産ラシーン・・・懐かしいですね。
先日のネイキッドもそうですが、この手の車って根強いファンが多いです。
コンパクトな4WDで面白い車です。
それでは点検をしていきます。
目次
LLCが錆で茶色い・・・
まず、エンジンオイルの量と汚れを点検するんですが、ゲージにはオイルが全くつかない。
オイルがかなり少ないようです。
そのままエンジンルームの目視点検をしていきますが、すぐにラジエーターリザーブタンクの怪しい気配に気づく
タンクの中空っぽな上にドロドロな錆がいる。。。
まさか……

これはマズい…ぞ(汗)
水を抜いてみる

と、この時点で車としてかなりヤバい状態なので、一旦お客さんに連絡をして、車両立ち会いで車の状態を確認して貰う。
これだけ錆が出ていると、今後オーバーヒートの可能性もある事、水とオイルが混じっている事、オイル消費が多い事を必死に説明する。
というのも、どう見てもこの状態だと、いつ壊れてもなんらおかしく無いんすよ。
車検通しましたよー、次の日エンジン壊れましたよーじゃ、困るじゃないですか。
車検やったところに何か言いたくなるじゃないですか。
何か言われたところで、うちも責任とれないんですよね・・・。
この時点なら、応急処置する方法もある、しっかりと修理する方法もある、もっと言えば車検を通すのを止める選択肢も選べる。
その判断をするのは、お金を支払うお客様です。
私はそのお手伝いをするにすぎないので、何種類か選択肢がある状態でお客様に判断をしてもらいたいんです。
うちで責任とれるならいいんですけどね。
今回はそうもいきません。
結果として今回は、可能な限り冷却水の通路を洗浄したあとに、LLC交換を行うという方法をとりました。
LLC交換後に、水温の上昇具合や冷却水の循環状態を確認する。
とりあえず、今のところは大丈夫でしょうというところですね。
今後は要注意ですね。
車検の追加整備でベルト交換
次に追加整備の補機ベルトを交換していきます。
劣化で亀裂が入っています。
要交換です。
今回他にもスパークプラグやエアークリーナーエレメントなど、消耗品のほとんどが交換時期だったのですが、費用的な面と上記のエンジン廻りの状態から、とりあえず安全に走行する為の整備だけを行う事になりました。
ロアーアームボールジョイントブーツの交換
フロントロアーアームのブーツが切れてグリスが漏れています。
社外のゴムメーカーであれば、ブーツだけ部品供給があるので、ブーツだけ交換します。
もちろん、ジョイントに問題が無ければですけどね。
まとめ+整備費用目安
今回は最低限の整備を行って車検に通しました。
年数経っている車両やメンテ不足の車両は、車の事だけ考えれば他にも作業した方が良い箇所が沢山あります。
ですが、車の整備や修理はどれをとっても安くは無いので、お客さんのお財布と車両の状態を考えてお見積り作る必要がありますね。
とりあえず無事に車検が通せてホッとしました。
今回の作業 | 費用目安(工賃+部品代) |
LLC交換(洗浄有り) | 10000円~(洗浄の程度により) |
補機ベルト交換 | 10000円ぐらい |
ロアーアームブーツ交換 | 5000円~ |
注意ポイント