今回は、車検でお預かりしたE11ノートのエアコン使用時の異音の修理になります。
まずは、現象の確認をしていきましょう。
異音を確認する
このブログで散々推測で決めつけないで『原因をしっかり突き止めましょう』と書いているにも関わらず、実は私今回の件で
と半分決めつけてしまっていました。
馴染みのお客様という事もあって、受付時に多分ベルト鳴きっすね!
ノートのエンジンは張りが弱くなるとキュルキュルしやすいんですよ!
などと、決めつけでお話をしてしまい
実際にベルトの張りを点検すると、そこまで弱くはない・・・が、日産のHRエンジンはとにかくベルト鳴きしやすいので、再度張りを調整しておく。
当然調整後はベルト鳴きはしません。
と、ろくに症状の確認もせずにベルト調整をし、車に乗って車検場へ向かおうとした時に気付きました。
なんかエアコンつけると室内から『キュイーン』と聞こえる・・・。
そこでやっとハッとしました・・・
ろくに確認せずに決めつけで考えてしまった・・・。
今回の異音の原因はベルトじゃなくて、ブロアファンだった!
日産のブロアファンは、インストパネル降ろさないと交換出来ない車種が多い=ブロアファン交換の工賃がとんでもない事になる。
お客さんに見積もりの連絡しちゃったよ・・・
音は多分ベルト鳴きで、これで解消するはずですって説明しちゃったよ・・・
と、思ってても仕方ないので、とりあえず原因を特定していきます。
音の原因を特定する
ブロアファンの回転が原因で音が出てるのは間違い無いです。
じゃあブロアファン交換しなければいけないのかっていうと、そうでもなくて、たまにビニールや枯れ葉がユニット内に紛れ込んでファンに接触して、変な音がするって事もあるんですよね。
今回のケースだと、内気・外気の切り替えをすると、音質に変化がありました。
『キュイーン・・・キュキュキュ・・・クウーンキュイー』
てな具合で。
もちろんこれだけで、ブロアファンでは無いと言い切れるわけではありませんが、ブロアファン本体が原因では無い可能性が出てきます。
今回はその可能性にかけて、ブロアファン付近にひたすら手を突っ込んでゴミがないかゴソゴソと探しました。
ファサッて何か手に当たったんで、グッと掴む
でたーーーー!
犯人はお前かぁーーー
ちょっとお見苦しい汚い手が映っていますが、ビニールをとり出す事に成功しました。
恐らく、内気循環の際に吸い込んでしまったんでしょう。
完全にファンに絡まってしまっていたら、摘出するのは難しかったかもしれませんが、今回はそこまで奥にいっていなかったので、手でつかめました。
あー、良かったです。
これで追加費用はかからずに済みました・・・助かった・・・
まとめ+費用目安
今回はエアコン使用時の異音の修理を行いました。
足元にビニールをほっぽっておくのは止めましょう。
今回は整備士として一番やってはいけない ろくに症状を確認しないで不具合の原因を決めつける という事をやってしまいました。反省です。
結果として費用はかからずに済みましたが、これがブロアファン交換になっていたらと考えると恐ろしいですね・・・。
どんな些細な症状でも、修理する前に決めつけることなく、しっかりと症状を確認する事が大事だと改めて考えさせられた一件でした。
作業 | 費用目安 |
ブロアファン異音修理 | 車検のついでで出来る程度の作業だったのでサービス0円 |
注意ポイント